2日目 木
体が重い。完全に生理でだるい。頭の回転も悪い。というか頭が痛い。風邪だ。生理プラス風邪。
朝、もうすぐ約束のお手伝いの時間だ。
でも体は完全におやすみモードで、瞼すら開けることを拒んでいる。だが気力400%で何とか起きる。
眠りが浅い。よく眠れなかった。
2ー3時間ごとに薪を入れないといけないというプレッシャーも中々だ。
とりあえず見繕って用意する。
生理中は、時間が過ぎるのが早い。というか時間を体感できるセンサーが働かない。
いつのまにか時間が過ぎている。
やばいあと3分だ。でもトイレも行きたい。
結果、2、30秒遅刻。
そして旦那さんにキツく怒られる。
1秒でも過ぎれば遅刻だから。
0分0秒から作業に入っていなければいけない。
ここは2回遅刻で即退場だから、と言われる。
こんなに絞られるのは15年以上前に仕事で、
同じ時間信仰の社長に怒られた時くらいである。
前回はバイト、一応、仕事。今回はお手伝い。雇用関係も、上下関係もないーーはずなのだが……。
しかし、ただでさえ猟隊のイメージは悪いので、これ以上自分が猟隊のイメージを下げないように頑張らなくちゃと思う。
薪運びの作業を続け、疲れる。
これはもう今日は寝るしかない。
薪ストーブの火力の問題を相談すると調整して解決してくれた。
そして薪ストーブの空気量調整を覚える。
鳩の胸肉を焼き肉にして食べてみたら匂いも良く、クセもなく、結構美味しかった。
3時間ごとに薪をくべ、無事に火を死守できていた。
3日目 金
引き続き、朝に薪運びをする。
家から離れたところにある薪を軽トラに乗せて、家の壁に薪を積み直す。
また、薪置き場のシートが山風の強風で破けてしまっており、それを補填する作業をした。
途中来客があり、お土産をいただいてしまう。瀬戸内海産のおつまみだった。(確か)
宿泊施設側はそのお返しとしてなのか、豆を用意して場内のヤギに向かって豆まきをしたり、
仕事終わりに奥さんと高級な恵方巻きを買いに行き、4人で恵方巻きを食べたりした。
こんないい海鮮を食べるのはめちゃくちゃ久しぶりだった。
夜は近くまで来ていた友人とスシロー。
スシロー事件があった直後だからか人はまばら。でもその日、ネタは最高だった。
夜、呼び出しを受けてお土産をとりに母屋に行く。
そこでは旦那さんが飲んでいた。
今日は狩猟に行く予定じゃなかったのかと聞かれたので、時間に間に合わなくなりそうだったので行きませんでしたとアピール。
私もいただいた缶チューハイでほろ酔いになってお話をした。3人でお話ししたのだけど、話は狩猟に進んでいく。
狩猟については拒否や嫌悪感とかは全然ないし、有害とかも困ってる人がいるわけなのでいいと思う。
でも、この前少し話した、猟隊との話だけどーー
とにかく連絡さえくれればいいんだけど連絡なしに有害や狩猟されて、猟犬が敷地内に入って、うちのヤギのペット(家族)や、お客さんが怖い思いをしたことがある。
昔、冬は営業してなかったからいいが、私たちは一年中ここに住んでいるので配慮してほしい。
何回かそういう話をしたのだけど聞いてくれなくて、4回目くらいにキレてしまった、鹿が害獣なら俺らにとっては犬が害獣だ、犬殺すぞと言ったと。
リーダーになんか言ってくれないかと言われるが、一方の言い分しか聞いてないから判断できない。
私は新人で気に入らなければ破門となるしそんな初心者が大ベテランに口を出せないですという話をする。
人の敷地に勝手に猟犬が入るとか、猟犬をコントロールできないというのはどうなのかと言われるが、
猟犬は鹿を追っているものなので、鹿がこっちにくれば、猟犬もどうしてもこっちにきてしまうとお話をする。
猟友会に自浄作用はないのかと言われるが
所属しているが、他の猟友会とも上とも関わりがない、関係が希薄なのでわからない、猟友会としては後手に動くもので、何か事件があってからでないと動かない警察のようなものではないか……と話す。
その後は猟隊リーダーの悪口のようなものになっていき、自分としてはリーダーに超絶お世話になっていて好きな人なので、かなり苦手意識を持ってしまう。
明日も朝早く、体調も良くないのに夜遅くまでお話しして
結果嫌な気分になってしまった。
旦那さんへの苦手意識が強まってしまうが、酔った勢いで話されたことだからあまり根に持つのは良くないかも・・・と思う。