カリモード

狩猟+漫画+鹿の利活用を考えています。

猟隊を破門になる話。1

 

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1月の終わり

猟期以前から長引いていたマンガの仕事がようやく終わり、猟にやっと出られるようになった。
とはいえもう猟期後半、あと15日で今期の狩猟期間は終わってしまう。
であれば、これからは毎日狩猟に出よう。その為になるべく猟場の近くに泊まりたい。

私は以前友人からシェアしてもらった記事を思い出す。
猟場近くのとある宿泊施設では、
1日2時間手伝うと宿泊無料となる物件があった。

早速問い合わせて見学させてもらう。
多分普段私が使っている家よりも断然良いお部屋で、薪ストーブだけで信じられないくらいあったかかった。

実はうちの猟隊のリーダーとそんなに仲が良くない、というお話をされる。
リーダーはコミュ力が高くて慕われていて、村の人みんなと仲良くしてるイメージあったけど……

実は今回泊まってもらう建物は、スプリンクラーがなかったりと
民泊として設備上お金をとって貸せない施設なので、このようなシステムでお手伝いさんに使ってもらっているのだと説明を受ける。

短期ではなく中〜長期の人しかいらない、
基本的には移住者向けに田舎の山奥の不便な生活の現実を体験してもらう場所として開放しているということ
ここには薪割り機、重機、木工道具も溶接道具も一通りあるし、畑、動物の世話、薪ストーブ、納豆や味噌や醤油づくりなど、その他たくさんその気になれば学べることがあるから学んでほしいと言うこと
施設のルールの確認
20-4時は宿泊施設と街をつなぐ林道は通行禁止
奥さんに、さだめさんは問題ないと思うけど念のため……約束の時間は厳守するように、一分一秒でも。私たちはそういう仕事をしているからと言われる。

奥さんも旦那さんも結構なエリートで都会でバリバリに仕事をしていた方だった。

私は割と時間にルーズなほうだが……
でもこの機会に最後に一度だけ、時間に縛られる生活をしてみようかと思った。

猟もしながら毎日の軽作業で体を鍛えながら
早起きになり薪ストーブもその他も学べるのはなかなかいいのではないかと思った私は、
猟隊と宿泊施設の仲も気になったが楽観的に考えて、
きっと猟隊の人は、この村にきていると言ったら喜んでくれるかな、とワクワクしながら
お互い特に悪い印象も受けなかったようなので住み込み始めることになった。


1日目 水

時間にルーズな私がまたなぜか、
15分前に到着できてしまった。

あとで思うと、なぜ私は見学と1日目に優等生ばりに15分前に到着してしまったのかと思う。

荷物を運び終えて、薪ストーブをつけてもらう。
薪ストーブには温度計がついていて、その真ん中のエリアがいい温度の時だと教えてくれる。

1日目は薪運び1hのみの軽作業だったが、結構疲れた。一緒に作業してくれた(熟練の)奥さんのペースに合わせて作業をしていたからというのも有りそうだ。やや自分のペースでやらなければバテるな……

その後マンガの仕事があったのでお部屋で作業する。

 

とれていたキジバトを解体した。

薪ストーブは全然よくわからない。
空気の出し入れによって火力がコントロールできると教えてもらったが、そこまでまだ思考が追いつかない。
そしてなぜかこの薪ストーブ、めちゃくちゃ火力が高い。火力が下がらず、一晩中汗だくだった。

少し風邪をひいていた。
そして兆候はあったのだが、本格的に生理が始まった。